今の日本では、ストレスや不安感に苛まれる方が多く、うつ病に苦しむ方も少なくありません。
最近なんか気分が落ち込むことが多く、うつ病と診断された…。
ホットヨガ始めたら気分が良くなるのかな？
本記事では、現役ホットヨガ講師の私がこんな疑問にお答えします。
不安を解消した上で、気持ちよくホットヨガデビューしましょう！
○本記事の内容
- ホットヨガがうつ病に効果があるかどうか
- うつ病に対するホットヨガの効果
○本記事の信頼性
年間400レッスン以上担当する現役ホットヨガ講師が、あなたの疑問を解決します。
【結論】ホットヨガがうつ病に効果があるかどうかはその人次第
結論として、ホットヨガがうつ病に効果があるかどうかは、ホットヨガを行う方次第と言えます。
うつ病と一括りにしても、その症状やメンタルの状態は人によってバラバラだからです。
ホットヨガを始めても良い方・始めない方が良い方
まず、うつ病の方の中でも、ホットヨガを始めても良い方・始めない方が良い方について紹介していきます。
厚生労働省のHPには、「ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド」が掲載されており、どういった状態の方は始めても良いのかが、示されています。
- 血液検査の値が落ち着いて、安定している時期。
- 症状が落ち着いて、精神的にも体力的にも余裕ができたとき。
- 疲労を伴う慢性性疾患、うつ病:ある程度体力の回復してきた時期。うつ病であれば復職プログラムを検討するような時期。
- 精神的に落ち着き、多少、自分の内面的なことに直面化しても大丈夫と思える時期。
- 薬の変更がほとんどない時期。
- リラクゼーション法、セルフコントロール法を身につけた方がよい時期。
- 主治医がヨガを勧める時。
- 検査中で、診断がついていない時期。
- 身体症状が落ち着いていない時期(血圧、血糖のコントロールが悪い)、もしくは喘息、片頭痛などの発作が頻繁におきる時期。
- とても疲れている時期:消耗、疲労性疾患、うつ病で安静の必要な時期。
- 精神的に不安定でつらい時期。心的外傷体験を持つ患者では、内面的なことに直面化することが難しい時期。
- 薬物を変更している時期。
- セルフケア、セルフコントロールが身体的、精神的に負担に感じる時期。
- 主治医がヨガを勧めない時。
この資料を見ると、最近うつ病になって辛い状態の方はホットヨガを控え、うつ病から回復傾向にある方はホットヨガを始めても良いということが読み取れます。
Ryokoただし、ホットヨガを始める際には、お医者さんへの相談を忘れないようにしましょう。
ホットヨガを行う上での注意点
お医者さんから、「ホットヨガを始めても良い」とアドバイスを受けたから、始めてみようかな。
ただ、いざホットヨガを始めるにあたっても注意点があります。
基本的にホットヨガスタジオでは健康な方を対象としている
まずは、基本的に各ホットヨガスタジオでは、健康な方を対象にレッスンを実施しているという点です。
ホットヨガは高温環境で行うものなので、ポーズにもよりますが、通常の常温ヨガよりも体力を必要とすることが多いです。
Ryoko初めてホットヨガをやった方は、1レッスンでクタクタになるでしょう。
また、ヨガは自分の内面と向きあってリラックス効果を得るものですが、うつ病の方は、逆に辛い記憶を思い出したり、不安を増大させてしまったりする可能性もあります。
健康な方であればプラスになることも、うつ病の方にとってはマイナスに働いてしまうことがあるので、注意が必要です。
ホットヨガだけに頼らない
次に、ホットヨガだけに頼らないという点も注意が必要です。
ヨガを習うことに対しては、お医者さんはこんな心配をしているようです。（「ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイド」より）
- がんばりすぎるのではないか、無理をするのではないか。
- 症状（特に痛み、炎症）が悪くなってしまうのではないか。
- 治療を自己中断してしまうのではないか。
ホットヨガだけでうつ病がよくなるという訳ではありません。
ホットヨガを頑張りすぎてしまったり、ホットヨガを始めた結果、薬を飲まなくなったりしてしまうと、かえってうつ病の治療には悪影響な場合もあります。
ホットヨガはあくまで治療の一環と捉え、ホットヨガだけに頼らないことが必要です。
他の人と比べずにホットヨガに取り組む
また、他の人と比べずにホットヨガに取り組む点も大事です。
ホットヨガを始めたばかりの頃は、できないポーズがある、他の人よりもキレイにポーズが取れない、という事ばかりだと思います。
そこで劣等感を感じてしまうと、かえって気分が落ち込んでしまうことに繋がってしまいます。
Ryokoホットヨガは人と比べるものではなく、自分と向き合うもの！
他の人のことは考えず、自分のペースで行うことがうつ病に良い影響をもたらすのではないでしょうか。
うつ病への効果
ここまでホットヨガを始めない方が良い方や注意点等も紹介してきましたが、ホットヨガはうつ病に対する効果があるとされています。
ヨガのうつ病への効果は多くの研究結果でも示されていますが、アメリカ国立医学図書館のHPでは、そういった多くの研究をレビューした研究結果を掲載しています。
そのレビューでは、「まだ研究の余地があるものの、ヨガがうつ病に対して効果があるとする研究が多い」ことを示しており、肯定的な意見が多いことが分かります。
また日本の研究でも、ヨガ始めたばかりの参加者が1ヶ月後、2ヶ月後に心理状態が向上していたとの研究も。
Ryokoまだ研究途中ではありますが、肯定的な意見が多い様子です。
また、SNSでもうつに効果があったという口コミもいくつか見かけます。
ホットヨガのうつ病への効果として、以下のような例が挙げられることが多いです。
- 気持ちが落ち着く
- メンタルが安定する
- 血行や睡眠の質が改善され、身体の調子が良くなる
気持ちが落ち着く
ホットヨガは、ゆったりとした動きでリラックスできるため、気持ちも落ち着きます。
実際に、ホットヨガスタジオLAVAでは、リラックスに重きを置いたレッスンも豊富にあり、ホットヨガにリラックス効果があるというのもうなずけます。
また、汗を流すことで身体がリセットされたような感覚を得られることも！
Ryoko汗と一緒にストレスも流れる！
メンタルが安定する
ヨガ、ならびにホットヨガのレッスンでは、呼吸法が重視されます。
意識して呼吸を整えることで、自律神経も整えられ、メンタルの安定につながるとされています。
ある研究では、ヨガの呼吸法が心拍数を減少させ、自律神経を整えることが示されています。（参考：アメリカ国立医学図書館HP）
Ryoko呼吸法を身につけると、普段の生活においてもメンタルを安定させることができます！
血行や睡眠の質が改善され、身体の調子が良くなる
ホットヨガは、血行を改善する効果があり、身体の調子が良くなります。
血行や体調の悪さは、ストレスを増加させたり、メンタルの状態に悪影響を及ぼしたりすることが知られているので、身体の調子が良くなることも、うつ病に対して良い影響を与えることになるでしょう。
実際に、京都産業大学HPでは、脳の血流が良くなると、セロトニンやβエンドルフィンの分泌量が増え、精神を安定させる効果があると紹介されています。
セロトニン：「幸せホルモン」とも呼ばれる、心のバランスを整える脳内物質のこと
βエンドルフィン：鎮痛作用や気分の高揚感などが得られる脳内物質のこと
まとめ
今回は、ホットヨガがうつ病に対して効果があるのかということについて、ご紹介しました。
「ホットヨガはうつ病に対して効果がある」という研究も多い一方で、ホットヨガの効果は個人差がある部分です。
- 気持ちが落ち着く
- メンタルが安定する
- 血行や睡眠の質が改善され、身体の調子が良くなる
特に、ホットヨガを始めない方が良い方もいるので、お医者さんに相談しながら、自分自身の状態に合わせたペースでやっていけると良いですね。
もし、うつ病が落ち着きかけている方で、日常生活に楽しみを生み出したいという方には、ホットヨガがとてもおすすめです。
ぜひ、ホットヨガを始めてみませんか？
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